2024年5月のなろう系おすすめ小説を紹介します。
日刊・週間・月間ランキングを参考に、読んでおもしろかった完結作品を中心にご紹介していきます。
やり直した彼らだけが後悔します。私は幸せになりますが。
小説情報
・作者:川崎悠
・ジャンル:異世界〔恋愛〕
・ページ数:46ページ、183,878文字
・完結
あらすじ
公爵令嬢アンジェリーナは、レオンハルト王子に婚約破棄を突きつけられた。
理由はメルク・シュリーゲンへの迫害を彼女の支持者が行い、それを止めなかったこと。
メルクは実は今は失われた前王家の血筋を引いており、高貴な血筋の女性だった。
また、メルクには前世の記憶があり、この世界は乙女ゲーム『花咲く頃に明ける夜』の舞台だった。
メルクはゲームの知識を活かして王太子レオンハルトと結ばれたのだ。
そして、静かに悪役令嬢アンジェリーナの断罪劇は行われ、物語はハッピーエンドで終わる……はずだった。アンジェリーナと敵対していた、メルクに心を奪われたゲームの『攻略対象』たちは、
小説家になろう 本作品あらすじより引用
いつの間にか5年前の時間に逆行し、人生をやり直すことになる。
そして、やり直し始めた彼らは『前の人生』の経験を活かして動き始める……。
おすすめポイント
乙女ゲームの悪役令嬢、ループもの。という感じですが、主人公の悪役令嬢ポジ・アンジェリーナはループしている記憶がなく、そのまわりの人間だけがループ前回の記憶をもっているというお話です。
アンジェリーナちゃんが冷静に自分の人生を進めるために粛々と動いていたり、ヒロイン枠であるメルクも途中からは自分の置かれた世界が乙女ゲームそのままじゃないことに気付いたり、もう一人の侯爵令嬢サンディカも冷静に自分と家の利益を見ている。女性陣がしっかりしてるのが印象的でした。
その一方で男性陣、全体的に情けない感じでした。八つ当たり他責思考デニス、中二病まっさかりカルロス、一人空回りレオンハルト……
そんな男性陣にもイライラしないよ、という方はぜひ。
なろう小説はこちら「やり直した彼らだけが後悔します。私は幸せになりますが。」
皆様、答え合わせをいたしましょう
小説情報
・作者:楽歩
・ジャンル:異世界〔恋愛〕
・ページ数:47ページ 69,260文字
・完結
あらすじ
白磁のような肌にきらめく金髪、宝石のようなディープグリーンの瞳のシルヴィ・ウィレムス公爵令嬢。
きらびやかに彩られた学院の大広間で、別の女性をエスコートして現れたセドリック王太子殿下に婚約破棄を宣言された。
傍若無人なふるまい、大聖女だというのに仕事のほとんどを他の聖女に押し付け、王太子が心惹かれる男爵令嬢には嫌がらせをする。令嬢の有責で婚約破棄、国外追放、除籍…まさにその宣告が下されようとした瞬間。
「心当たりはありますが、本当にご理解いただけているか…答え合わせいたしません?」
令嬢との答え合わせに、青ざめ愕然としていく王太子、男爵令嬢、側近達など…
小説家になろう 本作品あらすじより引用
周りに搾取され続け、大事にされなかった令嬢の答え合わせにより、皆の終わりが始まる。
おすすめポイント
ありもしない冤罪をかけられるたびに「はい、では答え合わせをいたしましょう。〇ページです」と淡々と教師のように答え合わせをしていくシルヴィ。その答えは、シルヴィが今までやってきたことを事細かに記したノートでした。シルヴィに冤罪をかけた側からすれば恐怖の答え合わせ。自分がこんな目にあっている理由を知りたい気持ちと、知ることでさらに絶望に落とされる恐怖……
残った人々からしたら完全にデスノートですね。
でもノートの最後の一文にシルヴィのやさしさを感じました!
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私の婚約者は親友の恋人
小説情報
・作者:はるの霙
・ジャンル:異世界〔恋愛〕
・ページ数:3ページ 23,029文字
・完結
あらすじ
学院でも人気の高い侯爵家の嫡男オーウェンの婚約者となった伯爵令嬢シアーシャ。
小説家になろう 本作品あらすじより引用
初対面の時から優しい彼に惹かれていたシアーシャは知らなかった。
オーウェンが自分の親友である子爵令嬢カーラと恋人同士であったという事実を――。
おすすめポイント
3人の登場人物、それぞれの視点での3ページの短編です。シアーシャちゃん、これでよかったんだろうか……せめて本人が大切な人を見つけて幸せだと思えているといいなと思いました。
オーウェンとカーラを見ていると、障害のある恋ほど燃えるんだろうなとは思いつつ、人を犠牲にした恋はやっぱりうまくいかないなとしみじみ思いました。
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子どもに罪はない? そんなわけないだろう?
小説情報
・作者:ペコラ
・ジャンル:異世界〔恋愛〕
・ページ数:10ページ 37,386文字
・完結
あらすじ
「ジャスティン・ベレスフォード! 貴様の婚約者、シェリンガム公爵令嬢キャロラインはこの僕の子を身ごもった。よって貴様との婚約を破棄する!」
アンブロシア王国の第一王子、エリオットは大嫌いな従兄ジャスティンの婚約者を寝取り、得意の絶頂だった。その絶頂から、すぐさま叩き落とされることになるとも知らずに。
小説家になろう 本作品あらすじより引用
おすすめポイント
「そんなわけないだろう?」シリーズでした笑。第一王子エリオットが、こじらせてわがまま放題に育ち、従兄へのコンプレックスから従兄の婚約者を寝取っちゃうお話。シンプルなざまぁかなと思っていたら、その裏側にあった親世代、祖父母世代の問題が明らかになるにつれて、どうしようもなかったです。登場人物で一番どうしようもなかったのは圧倒的に祖母。現実が見えていなさすぎる。
本当、「僕は悪くない!」っていうやつはもう!だめ!
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顔面採用シンデレラ~双子の妹に婚約者を奪われましたが、吹っ切れたわたしは王子様を射止めたようです~
小説情報
・作者:鳴田るな
・ジャンル:異世界〔恋愛〕
・ページ数:12ページ 35,939文字
・完結
あらすじ
“双子のいらない方”と家族に虐げられてきたエリザベスは、楽しみに待っていた成人の誕生日、婚約者を妹に奪われてしまう。
半ばやけっぱちになった彼女は、“血みどろ王子”と名高い男の婚活パーティーに妹の身代わりとして出席することに。
「きみ、顔がいいな……結婚の予定は?」
すると、噂の王子様に顔面採用された!?お約束通りにさっくり終わる姉妹格差シンデレラストーリー。
小説家になろう 本作品あらすじより引用
おすすめポイント
ヴァナリーズ殿下のストレートなアプローチ「顔がいい」から始まるお話。絶対に自分のがかわいい、自分のが姉より価値があると信じ切ってる妹へのざまぁのお話。全体的にヴァナリーズのすぱっと一刀両断する発言がすがすがしくて良いです!
そして、リズの前向きなところも素敵でした。できないからって落ち込むのではなく、やってこなかったからできないのは当たり前、これからできるようになればいい、という考え方、かっこいいです。
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3月後半でも面白い作品を見つけたら随時追加していきます!
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