「なろう」作品の定番、ざまぁ。
「ざまぁ」とは、虐げられ、蔑ろにされてきた主人公が、一発逆転してかつて自分を虐げていた相手に復讐する。いわゆる勧善懲悪モノのことを指します。ざまぁみろ！系ですね。
ざまぁの中にも復讐度合はピンキリですが、読んでいてスカッとなれるおすすめ作品をいくつか見繕ってきました。
地味と連呼された侯爵令嬢は、華麗に王太子をざまぁする。
小説情報
・作者：佐倉穂波
・カテゴリ：異世界〔恋愛〕
・ページ数：3ページ、8,103文字
あらすじ
夜会の最中、フレアは婚約者の王太子ダニエルに婚約破棄を言い渡された。さらに「地味」と連呼された上に、殺人未遂を犯したと断罪されてしまう。
https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n1251ii/
しかし彼女は動じない。
何故なら彼女は──
感想
3話と短いながらも、しっかりざまぁを味わえる作品です。
冒頭いわゆる婚約破棄モノなのですが、途中から淡々と明かされる事実と受け止めきれない王子がなんとも……
出来損ない令嬢に転生したギャルが見返すために努力した結果、溺愛されてますけど何か文句ある？
小説情報
・作者：やきいもほくほく@ ２月下旬書籍発売
・カテゴリ：異世界〔恋愛〕
・ページ数：88ページ、133,237文字
・その他：アルファポリス、カクヨム掲載中、書籍化
あらすじ
チェルシーはルーナンド侯爵家に生まれた。控えめで大人しい性格の彼女は、いつも家族から冷遇されているが『家族と仲良くしたい』『強くなりたい』とずっと願っていたが、心が折れてしまう。
そんな不思議な夢を見た次の瞬間……。
「あなたがお嬢様ですよ」
「────はぁ！？アタシ？んなわけないじゃん！」
なんと先程、夢で見ていた『チェルシー』になっていた。
チェルシーになってからは問題の連続！？
嫌がらせされていた侍女と仲直りして、家族の理不尽な態度に真っ向から立ち向かっていくのだが、慣れない貴族の生活に大苦戦。(……絶対に絶対に絶対に見返してやる！)
持ち前の明るさと根性で、公爵夫人に王太子と第二王子、公爵令息に公爵令嬢と次々に味方が増えて、ついには──。
https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n8482ia/
「もし俺がチェルシーのことを好きだと言ったら、どうなるんだろうね」
イケメン王太子に迫られているんですけど！？
感想
家族になめられていたおとなしめのご令嬢の中にギャルが転生してしまった話。じゃっかんご都合主義感はあるのですが、それでもチェルシーちゃんが前向きに努力してて底抜けに明るくてスカッとしました！
病弱な妹に全てを搾取されてきた令嬢はもう何も奪わせない
小説情報
・作者：やきいもほくほく@ ２月下旬書籍発売
・カテゴリ：異世界〔恋愛〕
・ページ数：78ページ、119,560文字
・その他：アルファポリス、ベリーズカフェ、カクヨム掲載中
あらすじ
「ずっと病気で何もできなかったわたしに、婚約者をちょうだい？これくらいいいでしょう？」
「すまないな、コレット。俺はリリアーヌと結婚する」
今日、コレット・ミリアクトは病弱だと嘘をつき続けている妹リリアーヌに婚約者も伯爵家を継ぐ立場も奪われた。
「お前はこれから二人を支える影となればいい！そうすれば今までのことを全て水に流してやる」
「それがいいわ！リリアーヌ一人では体調に不安があるもの」
両親の言葉にいつもは何も言わないコレットだったが、家から出ていく覚悟を決める。
（こんなところで心を殺して生きるくらいなら、外で野垂れ死んだほうがマシよ）「……さようなら」
ついに伯爵家を飛び出したコレットは、体力の限界を迎えて倒れてしまう。
しかし一人の見知らぬ青年がコレットを救う。
「コレット、僕と結婚してください」
青年の正体とは──。そしてミリアクト伯爵家とリリアーヌはコレットがいなくなったのと同時に崩れ落ちていく。
https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n1564in/
これは病弱と嘘をついていた妹に何もかも奪われた令嬢が幸せになるまでの物語。
感想
病弱（嘘）な妹に婚約者をとられるパターン！冒頭かなりむかっとしますが、最終的にはちゃんと幸せになれますし、妹側は何も努力をせず他責ばかりでどんどん窮地に立たされていきます。
さくっと読めて想像を裏切らないので、ざまぁお手軽に楽しみたい方にもおすすめ。
偽者に奪われた聖女の地位、なんとしても取り返さ……なくていっか！ ～奪ってくれてありがとう。これから私は自由に生きます～
小説情報
・作者：日之影ソラ
・カテゴリ：異世界〔恋愛〕
・ページ数：37ページ、94,335文字
あらすじ
異世界で村娘に転生したイリアスには、聖女の力が宿っていた。本来ノーマン公爵家に生まれるはずの聖女が一般人から生まれた事実を隠すべく、八歳の頃にノーマン公爵家に養子として迎え入れられるイリアス。
貴族としての振る舞い方や作法、聖女の在り方をみっちり教育され、家の人間や王族から厳しい目で見られ大変な日々を送る。そんなある日、事件は起こった。
イリアスと見た目はそっくり、聖女の力？も使えるもう一人のイリアスが現れ、自分こそが本物のイリアスだと主張し、婚約者の王子ですら彼女の味方をする。
このままじゃ聖女の地位が奪われてしまう。何とかして取り戻そう……ん？別にいっか！
聖女じゃないなら自由に生きさせてもらいますね！重圧、パワハラから解放された聖女の第二の人生がスタートする！！
https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n9071il/
感想
自己肯定感低めでずっと悩んでいた主人公のイリアスが最後幸せになれてよかったです。最初から最後までひどかったパワハラライゼン王子と義姉マリィみたいな人間がずっと近くにいたら、そりゃ自己肯定感も下がるよな……と思いました。
こちらに詳細の紹介記事もあります。
なろう短編おすすめ「偽者に奪われた聖女の地位、なんとしても取り返さ……なくていっか！ ～奪ってくれてありがとう。これから私は自由に生きます～」
無自覚な天才少女は気付かない～あらゆる分野で努力しても家族が全く褒めてくれないので、家出して冒険者になりました～
小説情報
・作者：まきぶろ
・カテゴリ：異世界〔恋愛〕
・ページ数：165ページ、710,895文字
・その他：マンガＰａｒｋにてコミカライズ連載中
あらすじ
各分野のエキスパートである両親と兄姉５人を持つリリアーヌ・アジェットは幼いころから家族から最高水準の教育を受け続け、15歳になった今ではあらゆる分野で天才と呼ばれている。
しかし家族が全員「この子はこんなに可愛い上に素晴らしい才能もあるのだから、自分くらいは心を鬼にして厳しいことを言わないとわがままに育ってしまうだろう」とそれぞれ思っていたせいで、一度も褒められた事がなかった。
ある日突然遠縁の少女、ニナが事情があって義妹となったのだが、いくら頑張っても自分を認めてくれなかった家族が全員ニナには惜しみなく褒め言葉をかける様子を見て絶望したリリアーヌは書置きを残して姿を消した。
（ここまでが第8部分）新天地で身分を偽り名を変えたリリアーヌだが、家族の言う「このくらいできて当然」という言葉を真に受けて成長したため信じられないくらいに自己評価が低い。「このくらいできて当然の最低レベルだと習いましたが……」と、無自覚に周りの心をボキボキに折っていく。
https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n3032hc/
残された家族は「自分を含めた家族全員が一度もリリアーヌを褒めたことがなかった」とやっと気づくのだが……
感想
愛してるから、という家族愛を盾にして家族全員からモラハラを受ける女の子のお話。よくあるシンデレラみたいに召使のように虐げられるパターンではなく、精神的にじわじわ苦しめられたがゆえに自己評価がめちゃくちゃ低い主人公です。
特に中盤に出てきた姉の発言から「優秀でかわいい妹だけど、自分の下じゃないと許せない」という態度が透けて見えたのが怖かった……
正しく自分を評価してもらえる環境ですくすく幸せになってほしい～
姉に悪評を立てられましたが、何故か隣国の大公に溺愛されています～自分らしく生きることがモットーです～
小説情報
・作者：咲宮
・カテゴリ：異世界〔恋愛〕
・ページ数：381ページ、794,628文字
・その他：角川ビーンズ文庫より書籍が発売中
あらすじ
長女は傲慢、次女はぶりっ子、三女は悲劇のヒロイン、四女は癇癪持ち。社交界で関わりたくないと有名なエルノーチェ家の姉妹。その末っ子レティシアに転生した。
三女によって広められた嘘の悪評を気にせず、貴族の世界にも興味を持たなかったレティシアは早期に家を出て庶民として平穏に暮らすことを夢見ていた。
それとは対照的に長女と次女は良い縁談を手にしようと暴走する。三女は最悪すぎる姉妹の面倒を頑張ってみる健気な姿を演じ、悲劇のヒロインぶりながら王子との婚約を目論んでいた。
レティシアは自立できる準備が整うまで三女に利用されながらも義務として社交界に出ていた。それだけなのに、いつの間にか隣国の大公に興味を持たれ、終いには溺愛されるはめになってしまう。一体何故！？
https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n9725hq/
感想
姉妹に虐げられるざまぁものというのはよくありますが、5人兄弟（姉、兄、姉、姉、主人公）ってかなり人数多いな、と思って読み始めました。しかしながら、読み進めるとわかるこの設定の大切さ！
ざまぁに関しても、相手が最後まで自分の非を認めない、常識が通用しないタイプなので、遠慮なくすっきり読み進められます。少し長めですが、設定もおもしろいのでおすすめ。
気になった方はこちらの紹介記事もどうぞ！
なろうおすすめ「姉に悪評を立てられましたが、何故か隣国の大公に溺愛されています～自分らしく生きることがモットーです～」
コメント