天才なのに人前が苦手——そんなギャップが読者の心をつかんで離さない『サイレントウィッチ』。
本記事では、原作小説の魅力を中心に、あらすじ・登場人物・書籍化・アニメ化情報までを徹底解説します。
なろう小説好きなら絶対に読んでおきたい話題作、その理由を実際に読んだ感想とともに紹介します！
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『サイレント・ウィッチ』とは？作品概要まとめ
『サイレントウィッチ』は、著：依空まつり先生による異世界ファンタジー小説です。
小説投稿サイト「小説家になろう」発の人気作で、2020年より連載がスタート。
「最強なのにコミュ障ポンコツ」という主人公を含めた魅力的なキャラクターと、練り込まれた魔法描写、ミステリーと恋愛の絶妙なバランスなど、ぜひ読んで欲しい一作です！
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| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作者 | 依空まつり |
| 掲載サイト | 小説家になろう |
| ジャンル | ファンタジー／学園／魔法／女主人公 |
| 書籍版 | KADOKAWA（角川スニーカー文庫）より刊行中 |
| コミカライズ | B’s-LOG COMIC（イラスト：藤実なんな） |
| アニメ化 | 2025年7－10月放送 |
あらすじ（ネタバレなし）
【一行で分かるあらすじ】
才能はあるけどコミュ障なポンコツ魔女が、正体を隠して王子様の護衛をする話。【まじめなあらすじ】
天才魔術師モニカ・エヴァレットは人見知りで、人前で喋るのが大の苦手。
そこで彼女は猛努力の末に、詠唱をせずとも使える無詠唱魔術を習得。〈沈黙の魔女〉として、弱冠十五歳で七賢人に選ばれた後は、森の中で静かに暮らしていた。それから二年が経ったある日、モニカに一つの命令が下される。
その命令とは、学園に通う第二王子を、本人には気づかれぬよう秘密裏に護衛してほしい、というもの。
かくしてモニカは王子の護衛をするために、貴族の子女が通う煌びやかな学園へ潜入するのだった。「いやだよぅ、怖いよぅ……うっ、うっ……胃がキリキリするぅ……」
と泣きべそをかきつつ。
（なろう公式あらすじより）
最後のモニカのセリフだけで、ポンコツぶりがよくわかりますね。
ちなみに、なろう小説1−1のタイトルは「ほんぎゃらぶっぼー（悲鳴です）」。
コミカルで軽快、かなり読みやすい作品なのですが、全体を通してなろう小説の中でも特に完成度の高いストーリーです！満足度高め！
登場人物紹介
※以下軽いネタバレを含みますのでご注意ください
モニカ・エヴァレット（17）
最年少の七賢人＜沈黙の魔女＞無詠唱魔術の使い手。
人と話すのが苦手な極度の人見知り。本作の主人公。
コーヒーが好きで、豆からちゃんと挽く。年齢の割に小さい。
ネロ（年齢不詳）
モニカの使い魔の黒猫。小説が好き。モニカとは喋れる。人間の姿にもなれるが、モニカは猫の方が好き。
ちなみに1−1の悲鳴「ほんぎゃらぶっぼー」はネロの叫びです。
ルイス・ミラー（27）
七賢人＜結界の魔術師＞。モニカと同期。
三つ編みにした栗毛、片眼鏡、女性的な線の細い美丈夫。
金髪メイド服の美女、リィンズベルフィードという風の上位精霊と契約している。
フェリクス・アーク・リディル（18）
リディル王国第二王子。セレンディア学園生徒会長。モニカの護衛対象。
はちみつ色の金髪、碧眼。
シリル・アシュリー（18）
ハイオーン侯爵家長男。氷の魔術の使い手。生徒会副会長。
プラチナブロンドのイケメンで「氷の貴公子」とも呼ばれる。 フェリクス殿下に暑苦しい忠誠を誓う。
イザベル・ノートン
ケルベック伯爵令嬢。モニカが王子の護衛でセレンディア学園に潜入するための協力者。
楽しく悪役令嬢になりきっている。
ほかにも、学園で出会うクラスメイトや生徒会メンバー、そして個性が豊かすぎる七賢人の面々が物語を彩ります。
書籍化・コミカライズ・アニメ化情報まとめ
『サイレントウィッチ』はKADOKAWAの角川スニーカー文庫より書籍化され、現在もシリーズ続刊中。
B’s-LOG COMICでのコミカライズも高評価で、モニカの繊細な表情や魔法描写が美しく再現されています。
さらに、2025年にはアニメ「サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと」が放送されました！アニメではモニカのいろんなポンコツ姿を見ることができます。
アニメ版声優
- モニカ・エヴァレット：会沢紗弥
- ルイス・ミラー：諏訪部順一
- フェリクス・アーク・リディル：坂田将吾
- シリル・アシュリー：中島ヨシキ
- エリオット・ハワード：木村良平
- ニール・クレイ・メイウッド：榊原優希
- ブリジット・グレイアム：日笠陽子
- ラナ・コレット：中村カンナ
- ケイシー・グローヴ：直田姫奈
- クローディア・アシュリー：茅野愛衣
- グレン・ダドリー：木村太飛
- イザベル・ノートン：種﨑敦美
- リィンズベルフィールド：M・A・O
- ネロ：土岐隼一
アニメ2期はいつ放送？
2025年12月現在、『サイレント・ウィッチ』アニメ2期の公式発表は出ていません。
1期も正直、原作勢からするとかなりカットして早足で進んだなという印象でしたが、物語はまだまだこれから。回収されていない伏線もあります。
というかお願いだから最後までやってほしい・・・この物語の真骨頂は最後まで追わないと気持ちよく味わえないので・・・
ネタバレあり！サイレント・ウィッチの気になる結末は
※ここからは盛大にネタバレしていきますのでご注意ください
「サイレント・ウィッチ」の小説家になろうWeb版は2020年に完結しています。
モニカの正体が＜沈黙の魔女＞だとバレるのはいつ？
15章13話＜沈黙の魔女＞にて。
生徒会長フェリクスを最高審議会から救うために奔走する学園メンバー。
しかし、最高審議会は国のトップが集まる会議。子どもたちが参加できるような場所ではありません。
そんな状況で、モニカは七賢人のみが持つことを許される特別な杖を取り出し、みんなに自分の正体を告げます。
この時のモニカの凜としたセリフがとてもかっこいいです。覚悟決まってる感じ。
「リディル王国七賢人が一人〈沈黙の魔女〉モニカ・エヴァレットが申し上げます。どうか、皆さんの力を、貸してください」
モニカはフェリクスとシリル、どっちとくっつくの？
モニカとフェリクス、そしてシリル。この3人の微妙な関係性はどうなるのでしょうか。
小説のラストでは、明確に誰とくっついた、などの描写はありません。しかし、モニカの山小屋に押しかけわちゃわちゃする常連メンバーを見ていると、恋愛に発展していくのはこれからかな？
3人中、自覚しているのはフェリクスのみ。後の無自覚2人が自分の気持ちに気づいていくのはいつなのか！気になる方は「サイレント・ウィッチ（外伝）」をぜひ。
（ちなみに個人的にはフェリクス推してました。まぁここからだ！がんばれ！）
ネロの正体は？
モニカの使い魔である黒猫・ネロの正体は、かつて討伐されたはずのウォーガンの黒竜でした。
10章13にて呪竜に蝕まれた＜沈黙の魔女＞を助けるため、フェリクスの前で正体を表したネロ。
実はネロは黒竜の時に、適当な野鳥を食べてたら骨が刺さって苦しんでいたところをモニカに救われたのでした。フェリクスのリアクション「…それだけ？」が正しい。
フェリクスの正体は？
フェリクス・アーク・リディルはリディル王国の第二王子であり、セレンディア学園の生徒会長であり、モニカの護衛対象です。
しかし、本物の第二王子は、すでに火事で死亡していました。では、この第二王子「フェリクス・アーク・リディル」は一体誰なのか？
その正体は、本物のフェリクスに仕えていた従者、アイザック・ウォーカーでした。いくつか伏線はありましたが、大きいものとしては星詠みの魔女が「フェリクスの運命だけが読めない」と言っていたもの。フェリクスはすでに亡くなっていて、これからの未来の運命がないためでした。
アイザックは主であり親友であるフェリクスが日記に書いた「完璧な王子様」という理想を演じていたのでした。
サイレント・ウィッチはこんな人におすすめ！
- 静かな天才系主人公が好きな人
- 学園×魔法×心理ドラマのバランスが良い作品を探している人
- 『本好きの下剋上』『サイレントウィッチ』系の落ち着いたファンタジーが好きな人
- 恋愛だけでなく、ミステリ要素も欲しい人
まとめ：コミュ障ポンコツ少女の正体は天才魔女
『サイレント・ウィッチ』は、読みやすい文体と、作り込まれた世界観、読む手が止まらないストーリー展開の満足度抜群の物語です。
読後は「終わってほしくないな〜」という気持ちと「いや、ここで終わるはずがない！！」という気持ちでまんまと外伝へと誘導されました。
外伝もぜひ。
サイレント・ウィッチ（外伝）
アニメ化でさらに注目が集まる今、ぜひ原作から読んでみてください。
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